ねるねるねるねの化学 ー 色と膨らみの秘密 ー

2013-11-25

ふみお

ねるねるねるね【CM】

ア、1,2,3,4!
ネルネルネルネルネッテルカ―イ!?
(シンバル)
ネルネルネルネルネッテルヨー!!!!!!
(シンバル)

 

果たしてこの日本で育った人の中でこの駄菓子を知らない人はいるのでしょうか。

アンケートをとって調べたいぐらい知られている駄菓子ですね。

子供のころ、このお菓子はどうして色が変わるんだろう?なんでこんなに膨らむんだろう?
もしかしてこれは魔法なんだろうか…?
なんて考えたことありませんか?
自分は考えませんでした。

実はこれには高校化学で学ぶ、酸性塩基性化学反応が関係しています。

今回はそんなねるねるねるねの不思議な性質を解明して、
子供のころの夢をぶち壊していきましょう。

 

まずは作り方から

こちらのCMをご覧ください。

うん!おいしそうな気がしますね!
ねるねるねるねはソーダ味とぶどう味がありますが今回はぶどう味について解説していきます。
ちなみに買うと駄菓子のくせに100円もしやがります…。

青色から赤紫色に変わる理由

ねるねるねるねを販売しているクラシエフーズのモットーは体にやさしい天然由来のものを使うこと。
そのため魔女が出てきて、色もいかにも怪しいこの商品も合成着色料を使うことなく、
全て天然の色素を用いています。
今の世の中、中身の分からない怪しい物は親御さんが買ってくれませんからね。

青色に変わる理由にはかの有名な(?)植物色素「アントシアニン」が関わっています。
前に「アジサイ、その色の不思議」という記事でもでてきたアントシアニンです。

アジサイのほかにも赤キャベツやブルーベリーの色などもこのアントシアニンによるものです。

アントシアニン

http://www.human.nagoya-u.ac.jp/lab/yoshida/research1.html

このアントシアニンは細かい構造にもよるのですが、
塩基性(アルカリ性)では青色、酸性では赤色を示します。

ねるねるねるねの1番の袋にはこのアントシアニンが入っており、もう一つ、重曹が入っています。
重曹は化学式で表すと炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)です。
(個人的にはあまり料理をしないので重曹より、こちらの呼び方の方が親しみがあります)

この炭酸水素ナトリウムは水溶液中では弱塩基性を示します。
そのため、はじめ、1の袋と水を混ぜた時点ではアントシアニンは青色となるので青色のねるねるねるねになる、ということです。

次に2の袋を入れると青色から赤紫色に変わりますね?
これは2の袋に酸性の物質が入っているからです。
その名も「クエン酸」!…スポーツ飲料などで聞き慣れた物質ですね。笑

クエン酸

このクエン酸は水溶液中で弱酸性を示します。
たしかに構造式を見ると、みるからに弱酸って感じがしますね。
酸性になるというのは水素(H)が水溶液中に増えるということを表しています。
するとアントシアニンにHがくっつき、ねるねるねるねは赤紫色を示します。

膨らむ理由

2番の粉を入れると、赤紫色になるのと同時に、混ぜれば混ぜるほど膨らんでいきますね?
次はこの謎を解き明かしていきます。

先ほど、1番の粉には重曹、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)が入っていると書きました。
この重曹は弱塩基性なので酸性の物質と出会うと、中和反応を起こします。

つまり2番の袋に入っているクエン酸と出会うと酸塩基反応を起こすのです。

反応式

すると、炭酸(H2CO3�)ができて、ねるねるねるねは粘性があるので、中に炭酸が包まれて膨らんでいく、というわけですね。

まとめと参考

ねるねるねるねの色の変化やねると膨らんでいく理由は分かりましたでしょうか?

色の変化は、炭酸水素ナトリウムによる弱塩基性溶液から、クエン酸を加えたことで酸性になったことで「アントシアニン」が青色から赤紫色を示すようになるため。

膨らみは炭酸水素ナトリウムとクエン酸の酸塩基反応により、炭酸ができ、それがねるねるねるねに包まれて膨れていくため。

ということです。
簡単な高校化学ですね!
といってもアントシアニンは200年も研究されてたり、大学の研究テーマになるほどの物質なのですが。笑

このねるねるねるねという商品は「知育菓子」というシリーズで売りだされています。
こういう科学を日常に感じれるようなものに、子供たちが触れて、より一層科学が好きな子供が増えてくれればうれしいな、と理系学生としては思います。

◯参考
・ねるねるねるね研究室
http://www.nerune.jp/
練り続けて25年! 家族の絆を繋ぐ遊べるお菓子「ねるねるねるね」秘話!
http://www.cyzo.com/2011/08/post_8230.html
・ねるねるねるねを45袋分で試したら『壮絶な物体』になったと話題に
http://www.yukawanet.com/archives/4391098.html

 

 

 

参考:ソーダ味の色が「黄色」から「青色」に変わる理由

じつは初め、ソーダ味で記事を書こうとしていました。
が、とある衝撃事実に気づき、やめました。
その理由を最後に参考程度に。。。

黄色の理由
はじめの1番の袋と水を混ぜたときの黄色はクチナシの実に含まれる「クロチン」というカロチノイドの一種だそうです。

カロチノイドは高等植物から菌類、藻類など下等生物に至るまで幅広く分布していて、溶液の酸性・塩基性に関わらず黄色〜橙赤を示します。

このカロチノイドにも色々のな種類があるのですが、その中でもβ−カロテンという大事な化合物があります。

構造式_beta-carotene

β−カロテンは黄色色素で、カボチャや人参に含まれていて、人間の体の中では脂肪組織に蓄えられ、必要なときに分解して「ビタミンA」になります。
このβ−カロテンは人間の体の中では作れないので食事により摂取しなければなりません。


青色に変わる理由
ソーダ味の2番には青色色素、スピルリナ青という物質が入っています。
このスピルリナというとは原核生物で単細胞藻類に一種です。
スペルリナ青というのはこの生物から作られたもので主にフィコシアニンという青い成分から成り立っています。

黄色から青色に変わる理由
1番の粉の黄色はカロチノイド由来で液性に関わらず、黄色です。
2番の粉の青色はスピルリナ青といってこれも液性に関わらず青色でしょう。

つまり、ソーダ味を混ぜたときのあの色の変化は、
黄色と青色を混ぜて、緑っぽい青色になっただけなのではないでしょうか…(震え声)

というわけでソーダ味の色は酸、塩基関係ないんじゃないだろうか、という結論に至りボツになりました…。
けれども、もちろんソーダ味が膨れるのは炭酸水素ナトリウムとクエン酸の反応だと思われます。

まぁ味はぶっちゃけ、こちらもあんまおいしくnうわなにをするやめrくぁwせdrftgyふじこlp

画像出典:https://www.flickr.com/photos/norio-nakayama/2430754252/in/photolist-cXfufW-bd74z4-cLxDu9-7QHxAw-4GNfy5-68tjm-GDzki-7w4GG3-5tSM8

ふみお

ハードルは高ければ高いほどくぐりやすい。 ウイルス研究

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