睡眠時の夢のお話

2017-03-31

おやびん

最近どんな夢を見ましたか?


怖い、楽しい、悲しいなど、日によって見るものは様々ですよね。

しかも内容はたいてい非日常的で、変わったものばかり。なぜなのか…。


というわけで今回は「夢」(希望や目標ではなく寝ているときのアレ)についてお話していきたいと思います。

また、夢というテーマからここでは

・睡眠中の脳の様子とは

・なぜ目覚めると夢を忘れるのか

・なぜ変な夢を見るのか

以上3つに分けてご紹介していきます。

睡眠中の脳の様子とは

眠りにつくとき私たちは徐々に意識を失っていく、つまり脳のスイッチが切れた状態になります。 一方、目が覚めているときは脳のスイッチが入った状態です。


…と、言いたいところですが、寝ている最中複雑な夢を見ているのにも関わらず“スイッチが切れた状態”という表現は矛盾していますね。

なのでここでは「夢を見ているとき、私たちの脳はスイッチが入っている(活性化されている)」と考えてください。


「レム(Rapid Eye Motion)睡眠」というワード、聞いたことはないでしょうか。

レム睡眠とは眠りが浅く、脳が活動している状態のことを指します。そしてこのときに人は夢を見ます。

しかも、レム睡眠は睡眠時の90分に1度現れるので一度の睡眠で数回夢を見ることもあります。

なぜ目覚めると夢を忘れるのか

先ほど述べたとおり、私たちはレム睡眠中に夢を見るということがわかりました。

しかし、一度目覚めてしまうとなぜか見ていた夢を忘れてしまいます。

ではなぜこのような現象が起きてしまうのでしょう?

夢を忘れる理由は、レム睡眠かノンレム睡眠のどちらで目覚めるのかによっても異なるのですが、最大の要因は重要性を感じているかどうかです。

楽しい思い出はすぐ忘れ、辛い・悲しいといった嫌な思い出はいつになっても忘れなれないことがありますが、これと似たような感覚が夢を見てから目覚める一連で存在します。


つまり、感情を伴うインパクトのある印象がないと夢は薄れてしまうというわけです。

なぜ変な夢を見るのか

本題に入る前に、睡眠時の脳の活性化(レム睡眠)の理由についてお話します。

活性化の理由としては「頭の中の情報を整理しなおすためや、不要になった記憶を取り除くため、記憶情報を更新するため」といった様々な説があります。

また以上のような機能に加えて、生涯を通じての発達にもレム睡眠が関わっているともいわれています。

赤ちゃんは大人よりもはるかにレム睡眠が多いようですが、これは発達という点においては濃厚な説となります。と言っても大人も日々脳や心は再構成されるので、人間にとってレム睡眠は欠かせないことがわかります。


ではここで本題である「なぜ変な夢を見るのか?」に戻ります。

先ほど述べましたが、寝ている間は情報処理、更新、発達と重要な役割を果たしていることがわかりました。

その役割を果たしている際に脳は過去の記憶をランダムにつなぎ合わせるといった動作をしてしまうようです。

その結果、過去の全く関連のない記憶が結びつき、意味不明なストーリーが映像として浮かんでくるのです。

しかし、それだけでは夢の醍醐味「強い情動」を伴わないですね。

あの夢独特の感情(不安、恐怖などネガティブなもの)が生まれる原因は、情動に関わる脳の扁桃体という部分が大きく関係しているのです。

この扁桃体、実は夢を見ているときは常に興奮しています。

また、扁桃体は喜びなどのポジティブな刺激でも興奮するのですが、なにより不安や恐怖などのネガティブな刺激による興奮が圧倒的に多いと言われています。


以上の2つが組み合わさった結果

脳の記憶の結びつき+扁桃体の興奮=変な夢

となってしまいます。

これが、私たちが体験している夢の実体であります。



参考文献

アランボブソン著,冬樹純子訳,『夢の科学』 どうして人は、訳のわからない夢を見るのか

おやびん

競泳好きなカエル。経営工学専攻

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