サイエンスで社会をよくしたい

2014-11-25

てぃん

Profile

東京大学大学院
新領域創成科学研究科
荒井 伽奈さん

取材日:2014/05/11
編集者:清水雅俊

※このインタビューは取材してから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

研究内容

———今はどんな研究をされていますか?

 現在はストレス顆粒に関する研究を行っています。ストレス顆粒とは細胞が周囲の環境からストレスを受けた時に細胞内で作られる構造体です。細胞内にいくつもの粒ができるのを想像してもらえると良いと思います。細胞は様々なストレスから自らを守るための方法をいくつも持っているのですが、ストレス顆粒の形成はその方法の一つです。 まだ、機能などは不明な点も多いのですが、一つとしては、細胞がストレス環境に置かれたときにストレス顆粒中にタンパク質を作るのに必要な因子(部品)を取り込むことで、ストレス下で異常なタンパク質が作られ蓄積されるのを防ぎ、これによってストレスによる細胞死を一時的に回避していると考えられています。しかし、このストレス顆粒の形成機構や構成因子はまだ不明な点が多く、私はこれらを解明することを目的として研究を行っています。

---他の大学院も選択肢にありましたか?

東京工業大学や京都大学も候補に入っていました。京都大学もとても魅了的でしたが、できれば就職は都内もしくは関東近辺でしたいと思っているため、研究は京都、就活は都内となると大変だなと思い東京の大学院を選びました。

---東京大学と東京工業大学を考えた時は研究テーマで決めたのですか?

研究テーマももちろんですが、私の所属している新領域創成科学研究科というのは学部と繋がっていない大学院大学であるため、様々な大学・学部から学生が集まっており、そこにも魅力を感じました。

---学部生時代は、理系女子大生コミュニティ凛に所属していたとお聞きしましたが、入ったきっかけは何ですか?

せっかくの大学生活が授業とアルバイトだけで終えてしまうのはもったいないなと思い、2年の始めにいろいろなサークルや団体を調べていました。ちょうどそのタイミングで友達が凛のイベントに参加し話を聞いたのが凛を知ったきっかけでした。その後実際にミーティングを見学しに行き、先輩方が目的などを明確に意識して活動している様子を見て、同じ学生なのにすごいなと思い私も参加してみたいと思いました。

 ---主にどういう事をやっていましたか?

理系女子の皆さんに理系女子同士の横の繋がりと、理系出身の社会人との縦の繋がりを提供することを目的としてイベントを開催したり、フリーペーパーや企業取材の記事を通して、様々なキャリアプランの提示などを行ったりしていました。詳しくはこちら(http://ringirls.wix.com/rikeigirls-rin)をどうぞ。

理系に進んだ理由

———理系に進もうと決めた理由は何ですか?

もともと数学が好きだったので中学生の時からなんとなく理系かなと思っていました。何かきっかけがあって好きになったというよりも、気づいたら数学が好きだったという感じです。ただ、小学校1年生の時から親の影響でそろばんをやっていたため数字に抵抗が無かったのと、中学で数学を始めて様々な解き方があっても最終的に行き着くところが同じという所を綺麗だと感じられたことが大きかったのではないかと思います。

--- 理系科目である理科は得意だったのですか?

中学生の時は理科が苦手でした。笑 高校に入ってから先生の話が面白くて頑張ることができましたが、得意にはなれなかったですね。笑

--- 中学の進路選択の際に植物の細胞分裂をみて感動したと聞きましたが、具体的にどのようなことですか?

中学1年生の理科の授業時に、顕微鏡で植物の細胞分裂の観察をしました。その時に、細胞の中ではこんな複雑な事が起きて増殖・生存しているのかと思いとても感動しました。そのインパクトが強くて今でも記憶に残っていますね。

--- それで生物系に進もうと決心したのですか?

その時はそれで終わりました。(笑)そこから生物が特別好きだったわけでもなく、高校でも生物は勉強していませんでした。生物をきちんと勉強し始めたのは大学からですね

--- なぜ生物系を研究したいと思ったのですか?

進路選択の時に数学科と迷ったのですが、将来自分は何をやりたいのだろうと考えた時にSE(システムエンジニア)や教師よりも,食品や医薬品の研究の方が私にとっては面白そうだなと感じ生物系にしようと思いました。また、白衣を着たかったというのもありますね(笑)。

受験時代

--- 受験時代のエピソードについて教えてください。

家では勉強ができない子だったので、朝から夜まで予備校の自習室に籠って勉強していました。予備校には高校2年の冬期講習から約1年間通っていました。

---予備校はどんな環境でしたか?

学校の雰囲気とは違い、周りの生徒のモチベーションが高くたくさん刺激を受けました。

--- 印象に残る授業はありますか?

英語と化学の先生も、授業の話の中に、身近な雑学や歴史のことも交えてくださっていたので聞いていてとても面白かったです。好きな二人の先生に質問したいがためにたくさん勉強していました(笑)。

--- 理系科目以外でも英語に力を入れていたと聞きましたが、英語は好きでしたか?

苦手でした。高校は公立だったのですが、授業の進みが早く、高校1年生が終わる頃には英語の文法が一通り終わってしまい、2年生になった時には気づいたら何もわからなくなっていました。

---苦手な英語はどうやって克服したのですか?

予備校に入ってからひたすら構文の勉強をしました。S,V,O,Cの所ですね。あの部分は、英語の文法の最初の所ですが、割とみんな軽視してしまいます。しかし、「単語が分かれば何となく読めるのは高校受験までだ」と予備校の先生に怒られました。それから、中文ぐらいの文章をひたすら自分でS,V,O,Cをとり、予備校のテキストを5周ぐらいしました。その中で一緒に文法も学びました。

---立教大学を受験する際英語は難しかったですか?

文系は難しいと思いますが、理学部は比較的簡単でした(笑)。標準レベルが抑えられていれば解ける問題が多かったと思います。ただ、何で英語に力を入れていたかというと、理系志望の学生は基本的に理系科目が得意な人が多くそこでは差をつけづらいため、逆に比較的苦手な人が多い英語なら差がつけやすいではないかと思い英語を頑張りました。

--- 立教大学を選んだ理由はなんですか?

明治大学と立教大学で迷いました。どちらも行きたい大学だったのですが、立教大学の理学部は文系と同じキャンパスであるため、一般教養などは文系の学生と一緒に受けることができるのは面白いなと思い、立教大学に決めました。また、入学時から大学卒業後は大学院への進学を考えていたのですが、立教大学は他大学の院に進学している人も多く、そのような選択肢があるのも魅力的だなと思っていました。

高校生へのメッセージ

普段の生活で感じるこれが好きだなとかこれは面白いなどの感覚を大切にしてほしいと思います。そのようなささいなことが自分の進路に選択に繋がりますし、やっぱり好きなことが一番続けていけると思うので。勉強も遊びも全力で取り組んで楽しいこと好きなことをたくさん見つけてください!

てぃん 理系コミュニティ理系+

情報系の学部4年生。理系コミュニティ理系+にてwebエンジニアとして活動中。趣味は映画鑑賞、パン屋さんめぐり、ミュージカル鑑賞。

@snoopypoint

カテゴリ一覧

さらに読みたい記事

一覧へ

Follow us

理系+では、理系分野に興味がある人に向けて様々な情報を日々発信しています。

最新情報はSNSアカウント又はメルマガにて受け取ることが出来ます。