今までにない有機化合物をつくる

2014-12-03

てぃん

Profile

上智大学
理工学部 物質生命理工学科
本山 実穂さん

取材日:2013/12/21
編集者:森本彩香

※このインタビューは取材してから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

研究内容

研究テーマは、蛍光性の有機小分子の開発研究です。蛍光を持つ物質は蛍光タンパクと蛍光性を示す有機物質の2種類に分けることができます。その中でも私が研究しているのは蛍光性有機物質の方です。蛍光性有機化合物は対象に合わせて1個1個作らなければならず、万能なものを作るのは不可能に近いです。ですから、研究者はたくさんいても対象としたいものが山ほどあります。私の研究テーマは前任者がおらず、私が初めて取り組む内容なので、すべてが分からないことだらけです。ゴールなども自分で決めなければいけなく、先生と二人三脚です。将来なにに使えるかもまだわかっていません。蛍光で癌の場所を示すなどの標識としての役割ができたらいいなと思って研究しています

-研究の面白味はなんでしょうか?

うまくいかないときは大変でも、うまくいったら嬉しいし、楽しいです。昔から色が変わる実験が好きなので、この研究テーマでの実験をしていても色の変化があり、楽しいです。他の人が今までに作ったことのない有機物を作ることも多く、私が初めて作った有機化合物もあります。いつかそんな化合物の有用性がわかって世界で使われるようになり、かっこいい名前を自分でつけられたらいいなと思います。

-息抜き方法はありますか?

私の研究室は有機合成をしているので、手を動かしてやる実験が多くなかなか大変です。私は週に一度は必ず研究を休むと決めています。息抜きは大切ですし、コミュニケーションの面からも研究ばかりやっているのではなく、社会との関わりも大切だと思っているからです。

オンの時はしっかり研究し、オフでしっかり休むというメリハリが研究の集中力も上げてくれます。

休みの日は友達と遊んだり、サークル活動をしたり、バイトをしたりしています。

ー大学の特徴を教えてください

上智大学は文系というイメージは強いと思いますがその通りで、文系の人や海外の人も多く様々な場面で関われます。私は好奇心旺盛なので、あまり理系に偏った大学ではなく様々な人や物に触れられ、学べ、経験できる大学がいいなと思っていました。

また、上智は付属校がないので、元々友達同士という人達が少なく、すぐ馴染めそうだなと考えてはいました。入学してからやはり上智大学の雰囲気が私に合っていてよかったと思っています。

-物質生命理工学科とはどのような学科ですか?

化学と生物がメインですが、物理も勉強します。他の学科の授業を取ったり、他の学科の研究室にも行けるので、自分に合っていないなと思ったら専攻を変えることもできます。なので、将来やりたいことがしっかり定まっていなくても、様々なことを広く学んでからじっくり考えることができます。また、大学柄、文系や海外の人に触れる機会も多く、海外や国際系に興味持つ人も多いです。なので、留学する人も多いし、そのための制度も整っています。就活する人は半分ほどで、また女子の割合も多く男女比は2:1です。

理系に進んだ理由

ちょっと変ですが、小学生のころBTB溶液とか色が変わる実験などが好きでした。中高生になってもそれは変わりませんでした。高校に入って有機化学を初めて勉強したときに、C、H、Oという数少ない原子からできているにも関わらず、コンタクトや化粧品など様々なものが有機化合物からできていることに感動して、そこに将来性を感じ、もっと勉強してみたいと思うようになりました。文系科目が苦手ということもあり、文系にしようと考えた事は一度もなかったです。

受験時代のエピソード

数学だけ地元の小さな塾に通って教えてもらっていました。そこの塾は規模が小さいということもありとてもアットホームで、受験の事は全て担任の先生に相談して決めていました。塾で出された数学の宿題は何時間もかけて解き、またその解答を先生が一問一問添削していただき、細かくアドバイスをしてくださりました。今でもとても感謝しています。

数学以外は自分で勉強していました。勉強するときには絶対ストレスを溜めないように気を付けていました。

キャンパスライフ

-どんなサークル、アルバイトをやっていますか?

サークルはスカッシュサークルに所属しています。スカッシュの練習は平日なので、研究室が忙しくあまり参加できていませんが、イベントには今でも参加させてもらっています。久しぶりにイベントに行ってもみんな優しく迎え入れてくれるので、とても楽しい時を過ごさせてもらっています。また、素敵な同期にも恵まれて、このサークルに入ってよかったなと心から思っています。

アルバイトは、大学1年生の頃から塾講師をしています。わたしは子どもが大好きなので、バイト先に行くのが楽しみなくらいで、天職だなと感じています。

高校生へのメッセージ

どこの大学に入ってもその人次第だと思います。だからどこの大学に行くかじゃなくて、やりたいことができるかどうかを重視してほしいと思います。また、今はやりたいことがなくても、向上心を持って頑張ってほしいと思います。

てぃん 理系コミュニティ理系+

情報系の学部4年生。理系コミュニティ理系+にてwebエンジニアとして活動中。趣味は映画鑑賞、パン屋さんめぐり、ミュージカル鑑賞。

@snoopypoint

カテゴリ一覧

さらに読みたい記事

一覧へ

Follow us

理系+では、理系分野に興味がある人に向けて様々な情報を日々発信しています。

最新情報はSNSアカウント又はメルマガにて受け取ることが出来ます。