大学院・博士課程の生活とお金事情って?

2016-04-08

nkjm

こんにちは、はじめましてnkjmといいます。

今回からちらほら記事投稿をさせていただきたいと思います。

詳しい自己紹介?は下部のプロフィールを見ていただければいいかなと思いますが、簡単に。

私は大学院の博士課程に在籍しており、この春から、最終学年(になるといいなー)の博士3年になります。専門は(広くいうと)微生物学です。

Microbe plate

色とりどのコロニーから「新種でないかな〜」と調べたり・・・フラスコ振ったり・・・遺伝子解析したり。

nkjm desk

専門以外にも、深海生物や宇宙、数学、サイエンスコミュニケーションと言われる分野にも関心があります。

 

どちらかというとマイナーな進路である「博士課程進学」、加えて、発酵と病気以外にあまり馴染みのない「微生物」・・・

【なにしてるん?】【なにがおもろいの?】

という部分に答えつつ、自分だからこそ書ける記事を目指します!

さて、「最初が肝心・・・」ということで何を書こうか迷ったのですが、やはり、「博士課程の生活」あたりからいこうかなと思います。(自分の専門近辺での熱い話題も書きたいところですが)

 

そもそも博士課程って?

高校卒業後入るのは、~~大学~~学部といったように、「学部」ですよね。ここは(通常)4年です。

ここで就職する人もいますし、「もっと研究がしたい!」ということで「大学院受験」をして「大学院生」になる人もいます。

大学院はさらに二段階に分かれていて、

前半を「修士課程」(2年間)

後半を「博士課程」(3年間)といいます。

 

昨今の理系の進学状況を見ていると、幅はありますが、大学院の進学率は高くなっています。

「修士まで」というパターンが多いです。

(自分の大学以降の友人を見ても、博士進学は、〜数%といったところでしょうか

学部の場合、どちらかというと、色々な授業をとって単位を揃えて卒業を獲得、というのが近いと思いますが、

大学院では「研究」がメインになります。

(程度の差はあれ)世界の誰もやっていなかったことを積み重ね、結果としてまとめ、時として、それを「学会で発表」したり、「投稿論文」として学術誌に載せたりします。

 

博士課程院生の生活

研究を行う際は、自身の所属する研究室のみならず、「共同研究」などを行って他の研究者さんと結果を出すこともあります。

学会や、他大学との共同研究の際は、「出張」ということで日本に限らず、海外にいったりもします(年に~数回?)。

 

�実は、筆者も先日まで海外出張にいっていました~。

�修士以降の4年間で宿泊を伴うような出張というと、

滋賀(2回)・仙台・八戸・名古屋・イタリア・ボストン(2回)・鹿児島・浜松・ハワイ(2回)・スウェーデン、といった感じですね。

Sweden 学会

この夏に行ったスウェーデンでの国際学会の開会式。

Hawaii 観光中

先日行った、ハワイ出張での観光中の様子です。

修士だけだと、学会に1、2回参加くらい、しかも近場であったら遠出もなし・・・

の可能性もあるかもしれませんが、これだけいけるのは、(もちろん自分がラッキーな面もありますが)博士課程だからこそ、ではないでしょうか。

さて、そんな博士課程の生活の中で、気になる?お金事情はどうなっているのでしょうか?

 

博士課程院生を取り巻くお金事情

まず、もちろん学生ですので、「授業料」というのは当然必要です。国立だと年間53万円ほどですね。

入学金は、筆者の場合、修士課程から同じところに上がっていったので不要でした。

バイトをしている人もいるのですが、収入源としては主に、

・奨学金

・TA/RA

・学術振興会特別研究員  が考えられます。

 

奨学金にも色々ありますが、有名なのは「学生支援機構」の奨学金ですね。

1種(利子なし)と2種(利子あり)があり、月に5万円から15万円まで幅があります。(博士課程の1種は8万円か12万2千円のみのようです)

筆者の周りでは、この1種がほとんどですね。「3年間も借りて、返済が・・・」という心配もあるかと思います。

確かにその通りではあるのですが、学部とは違い、修士・博士の1種に関しては「成績優秀者の返還免除」というのがあり、

半額あるいは全額免除になることがあります!(つまりこれを狙っている人が多い)

 

奨学金のみだと、一人暮らしではかなりきついのですが、

これと合わせて、TA(ティーチングアシスタント)あるいはRA(リサーチアシスタント)というものでお金をもらっている人もいますね。

これは言うなれば、大学業務内?でのバイトのようなもので、TAは学部生にも馴染みがあるのではないでしょうか。

授業や実験、実習のお手伝いですね。

RAは基本的に博士課程が対象となるはずですので、あまり聞きなれないかもしれませんが、これは、「教える」アシスタントではなく「研究する」アシスタントです。

先生たちのプロジェクトに関わる実験?や、研究科(学部)・研究所内の募集で「こういう研究している人になら補助してあげよう」という形で5万円〜の「給料」としていただけます。

�筆者は修士の時は奨学金+仕送り+実験お手伝いで生活をし、

博士1年の時は、この「お手伝い」と「研究科からの補助」(とささやかな仕送り)で生活をしていました。

 

�そしてガラリと変わったのが、博士2年からです。

上記の最後の項目、日本学術振興会特別研究員というものに採用されました。

これは、なんと月額20万円の給料(と研究費100万円)がもらえます。

 

日本学術振興会特別研究員について

この学術振興会特別研究員(通称、学振)は修士2年次に申請し、博士課程の3年間上記のお金がもらえるDC1と、博士の1年あるいは2年次に申請し、2年間の採用になるDC2(筆者はこちら)があります。

※博士号取得者に関して、ポスドク(博士研究員)用にまた別の区分があり、給料や研究費の面で少し異なっています。

 

学振に採用されると、同級生で社会人をしている人たちほど贅沢はできませんが、生活面でかなりゆとりのある生活ができます。(授業料に関しても半額免除になることが多いので)

また、研究費から捻出できるものもあり(書籍や交通費、パソコンなど)、大変助かります。

 

しかし、申請すれば誰でも通るわけではなく、採用率はDC1,2ともに20〜25%程度です。申請のためにはまず書類を5、6枚ほど提出し、先生からの推薦書を書いてもらいます。

申請書に書く内容は

・研究の背景

・これまでの結果

・研究計画

・何が新しいのか、独創性など

・自己評価、分析

・業績(論文や学会発表、受賞歴など)    です。

これが、審査員数名に読まれて、

・人物評価

・研究内容(の面白さ、新規性など)

・業績

・総合評価

がポイントとして計算され、採用の可否が決まります。

 

書類選考だけで通る人もいれば、一部は「実際に話を聞いてから・・・」ということで、口頭試問(面接)が行なわれます。(筆者はこちら)

DC1への採用は卒論と修士の1年分の業績やデータで勝負せねばならず、学部と大学院で研究室あるいはテーマを変えた人は、かなりハイペースで頑張らないといけないかもしれません。(それでも採用されている人はいますし、筆者の後輩はこのパターンです!!)

今回は博士課程の生活、特に金銭面に注目した記事を書いてみました。

長文でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回はちょっと自分の専門に近いトピックを紹介できればと思います。

nkjm 大学院博士課程3年(2016年4月から)に在籍。

専門は微生物学。 数学・宇宙・深海生物・科学教育、サイエンスコミュニケーションにも関心があります 趣味は水泳・バドミントン・読書 出身は関西です

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