宇宙の素晴らしさを伝えたい

2014-11-02

てぃん

Profile

首都大学東京
都市教養学部 都市教養学科 理工学系 物理学コース
佐藤 真柚さん

取材日:2014/02/28
編集者:神子島朝希

※このインタビューは取材してから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

研究内容

佐藤さんの所属している都市教養学科とは‥?

都市教養学部都市教養学科の中に人文・社会系、法学系、経営学系、理工学系に分かれています。理工学系の中に数理科学コース、物理学コース、化学コース、生命科学コース、電気電子工学コース、機械工学コースが入っています。私はその中の物理学コースに所属しています。私の学年は1学年60人で女子は4人です。女子同士仲良くて遊んだり旅行に行ったりしています。化学、生物コースは男女比が大体半々です。

現在行っている研究について教えて下さい

わたしの専門は、X線天文学です。具体的に研究テーマは2つあります。

1つ目は、 次世代X線望遠鏡の反射板の開発。理学部にしてはめずらしく工学部的な開発を行っています。

二つ目は、衝突銀河群のX線データ解析です。こちらの方が一般的な天文学の勉強らしいと思います。

研究テーマが2つあると忙しいし、色々と大変だけど、どちらもやりたいことなので毎日楽しく研究生活しています。また、わたしは1つ目の研究をJAXA 相模原キャンパスで装置をお借りして研究を行っています。昔から「宇宙について勉強する」と同じくらい「JAXA(宇宙航空研究開発機構) で研究する」という事も憧れでしたが、それがまさかこんなに早く叶うとは思わず、本当に幸せです。あとは、4年生の12月頃に学校からお金など出してもらい、MIT (マサチューセッツ工科大学)とNASA (アメリカ航空宇宙局)で1 ヶ月勉強させていただきました。

首都大学東京

主に2つ目の研究を現地では行い、また1つ目の研究に関連してMIT やNASAで作っているX 線望遠鏡機器の開発の見学もさせてもらいました。実は、私中学1 年生のときの日記に「NASA に行って研究する!」と書いていたんです。これがどんなに難しいことが当時の幼かった私は知らずに(笑)でもこれもまた、まさか学部4 年でこんなことをさせてもらえると思わなかったので、本当に幸せだなあと感じています。

先日、初めて国際学会に参加しました。これも学部の間に国際学会に出させてもらえるとは思っていませんでした。感謝しつつ、周りの優秀な先輩方・先生方に追いつこうと必死な毎日です。こんな感じの充実した研究生活を過ごしています!

理系に進んだ理由

理系分野を好きになったきっかけなどはありましたか?

宇宙の勉強がしたかったからです。ある時に家族で沖縄旅行に行った時、屋外プールで背泳ぎをした時に見た星が凄く綺麗でした。それが星を好きになったきっかけです。はじめのうちはただ星が好きという漠然とした思いでしたが、いつからか大学に入って宇宙の専門的な勉強をしたいと思うようになりました。

受験時代

高校生時代のどのような学科を考えていましたか?

宇宙の勉強をするには、「物理学科」か「天文学科」。科目で言うと物理と数学が一番重要でした。でも私は根っからの文系だったので、得意科目は「英語・体育」でした。そのため受験勉強では苦労しました。

高校時代はよく遊びましたが、中高一貫の進学校に通っていたこともあり、勉強はかなりしていたと思います。ひたすら時間をかけることで勉強量を増やしていきました。

この大学に進んだ理由は、宇宙の事を学べるからです。大学受験の時に、「宇宙についうて学べること」「家から通えること」が絶対的な条件でした。都内で宇宙について学べる大学ってすごく少ないので元々リストアップしてありました。合格していた別の私立の大学とも迷いましたが、国公立であること、校舎が素敵なこと、JAXA に近いことなどで今の大学に進学することを決めました。

首都大学東京

今首都大での4 年間をもう終えようとしていて、本当にこの大学で良かったなと心の底から思っています。首都大での生活や出会いもそうですし、宇宙の勉強って意味でも今幸せな毎日を過ごせているからです。

アルバイトで高校生たちと接する機会があるのでよく言っているのですが、本当に人生ご縁だなと思っています。憧れの大学に受かることだけが全てじゃない。「なんでこんなに努力したのに」となることもあるかもしれないけど、それも全部意味がある。後から振り返れば必ず全部自分にとって良い道を選択しているのではないかなと、いつもそう思っています。

印象に残っているエピソードはありますか?

私にとって受験時代に忘れられないのは周りの友だち・家族の存在です。

今でも大切にしているエピソードが二つあります。

一つ目は高校3 年生の誕生日に、友達が当時第一志望だった大学の赤本を買ってくれました。本の中に、わたしの友だちやお世話になっている先生方何十人もの寄せ書きをいろんなところにちりばめていてくれたんです。「ゆずならできる!」「もうここまできたね!あと少しファイト!」などメッセージが書いてありました。今でもその赤本は大切にとってあります。

二つ目は、いまの大学は後期で合格した大学なので前期で別の大学を受けた時の事です。センター試験が終わってから前期試験まではずっと1人で籠って勉強を続けていました。それで前期試験が終わった当日、携帯の電源をつけたら「試験お疲れさま!今みんなでスタバに集まっているからおいでよ!」って友だちからメールが来ていて、合流しました。そしたら本当にほっとして泣いてしまいました。友だちも一緒に「今まで頑張ったね」と言ってくれて本当に恵まれているなと思いました。

キャンパスライフ

サークルなどの活動はされていますか?

理系女子大生コミュニティ「凛」という学生コミュニティにて代表のお仕事をしています。また、塾講師・家庭教師のアルバイトを週に3回程度でやっています。

「凛」に入ったのは大学3 年生の4 月でしたが、それまでは1 人で行動することが多くて、色々な事に手を出していました。

アルバイトなどはしていましたか?

バイトは週5で塾講・家庭教師・ドトール・巫女さん・理科実験教室のアシスタント・ゴディバ販売・試験監督など沢山やりました。首都大学東京

また、ロンドン大学のサマースクールに短期留学してメディアの勉強、宇宙教育関連のお手伝い、自動車の運転免許も取得もしました。

旅行も大好きです。趣味は映画と読書と華道です、インターン(JAXA、システムエンジニア 系)、外国人用日本語学校でボランティア、プラネタリウム解説、などなど、昔は色々とやっていました。

凛に入ったきっかけを教えてください。

個人的にやりたいことはやり尽していた上で進路について悩んでいて、今までしてこなかった団体行動をしてみることにしました。大好きな凛の同期と一緒に活動できたこと、代表させていただいたこと、全て良い経験でした。

大学生のうちにやっておいて良かったことはありますか?

色々な人と会うこと、いろんなことに挑戦して経験と少しのメンタルでは動じないメンタルが作れたこと、教養を身につけることができたことです。

「大学の4 年間でやりたいことは全てやった」と言えるくらい毎日充実した、幸せな日々を過ごすことが出来ました。春から大学院に進学します。今までは好きなことや興味あることに色々手を出していましたが、そろそろ本業の勉強に専念しようかなと思っています。小学生の頃から憧れていた宇宙の勉強を本当に今出来ているので!

宇宙の素晴らしさを伝えたい

高校生へのメッセージ

高校生のみなさんにはがむしゃらになって色んなことに挑戦して欲しいかなと思います。そしてその中で出来れば、何か一つでもいいから自信を持って「得意だ!」もしくは「好きだ!」と言えることを見つけてほしいです。きっとその見つけたものが今後のみなさんの人生を豊かに、そして色んな面で支えになってくれると思います。

てぃん 理系コミュニティ理系+

情報系の学部4年生。理系コミュニティ理系+にてwebエンジニアとして活動中。趣味は映画鑑賞、パン屋さんめぐり、ミュージカル鑑賞。

@snoopypoint

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