2017.03.07

科学の停滞期

ばる

最近の科学の進歩ってすごい早いですよね。ここ2~300年で宇宙のことや遺伝子、素粒子など様々なことがわかってきました。
そんな科学ですが「科学の暗黒時代」ともいえるほど停滞した時期があります。今回はそんな「科学の暗黒時代」のことを話そうと思います。


400~1500年ごろ、約1000年間に渡ってヨーロッパでは科学の停滞が見られました。この原因には様々なことが言われています。
例えばローマ教会の支配や抑制、社会全体が中世社会の構成に集中していた、中世社会が積極的に科学を進める必要がなかった、などが挙げられています。

実際、4世紀末にキリスト教が国教化され、キリスト教(教皇)の権力が着実に拡大していきました。
その象徴とも言えるのが、皇帝が教皇に謝罪した「カノッサの屈辱」という11世紀末に起こった事件です。
この事件は教科書にも載っているので知ってる人も多いでしょう。


そんな中、栄えたのが「スコラ哲学」です。これは、キリスト教の教義に論理的にたどり着くことを目的とした神学、哲学の学問スタイルです。
スコラ哲学は新たに真理を探そうとはしませんでした。だって真理は始めっから神様が教えてくれているから。

神様の教えである真理をどうやって論理的に説明し、理解できるか。実験や観察なんて二の次(というか実験や観察はしてませんでした)で、そればっかりを考え、議論していました。

要するに、スコラ哲学は実験や観察よりも論理を重視する学問スタイルです。
そんなスコラ哲学が流行ったことこそ、科学が停滞した大きな原因だと考えられています。


しかし、何人もの学者が論理を追求していくなか、「論理を追求してばかりではしょうがない。実験、観察をしてみよう。」という学者も現れてきます。 

ここでちょっと気をつけてもらいたいのが、科学はスコラ哲学を間違っているとは言っていない、ということです。むろん、その逆もまた然りです。
これらの違いはスコラ哲学は論理、科学は実験観察を、それぞれ重視していた、というスタンスの違いだけです。どっちが正しい、間違っている、ということではありません。

さて、実験、観察をして科学をしてみよう、とはいってもスコラ哲学の流行が原因で古代の時代の文献は残ってませんでした。そこで、ヨーロッパとは異なり、科学の流行が進んでいたアラビア地方の科学を輸入します。
アラビア数字、って聞いたことありますよね?0とか1とか、普段使ってる数字です。アラビア数字もこのような過程があって使われるようになりました。

アラビアの科学が輸入された後の科学の動きは割かし有名だと思います。
即ち、ルネサンス(文芸復興運動)が始まり、科学は一気に繁栄していきます。

ばる 明治大学理工学部物理学科3年

楽しければ何でもいいやって思ってる

@gear_179

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